読書ノート、邪馬台国がみえてきた4

吉野ケ里の発掘は、日本の青銅器制作の時期を大幅に早めることになった。それまで、国内での青銅器生産は、1世紀半ば、もしくは末に始まると考えられていた。それ以前の日本で出土する青銅器は大陸からきたものだと考えられていた。吉野ケ里ができるとともに青銅器生産が始まっていた。スズの塊も出土している。不要になった中国の新朝の銅銭、貨銭も出土。吉野ケ里には、大陸から渡来した職人がいたのではないかと考えられている。紀元前1世紀から3世紀にかけて吉野ケ里よりも強力な国がいくつもあった。その中の一つが邪馬台国なのであろう。*この本の著者は、邪馬台国北九州説にたっている。