2023-07-30から1日間の記事一覧

読書ノート、邪馬台国がみえてきた6

銅鐸は、長い間、日本古代史最大の謎であった。銅鐸は、弥生の集落から離れた小高い丘陵上からまとまった形で出てくる。近年、それは水の神の祭祀に使われたという説が出てきた。井戸枠のそばに銅鐸を祭った例が見られる。鳥取県の荒神谷では、大量の鉄剣が…

読書ノート、邪馬台国がみえてきた5

3世紀末頃までに、日本列島の西半分は、いくつかの地域国家に分立する動きがあった。北九州、吉備、出雲、大和にそれぞれ一個の地域国家ができたと考えられる。この流れを力ずくで曲げて西日本を統一したのが大和朝廷。大和朝廷が北九州を支配したのが4世…

読書ノート、邪馬台国がみえてきた4

吉野ケ里の発掘は、日本の青銅器制作の時期を大幅に早めることになった。それまで、国内での青銅器生産は、1世紀半ば、もしくは末に始まると考えられていた。それ以前の日本で出土する青銅器は大陸からきたものだと考えられていた。吉野ケ里ができるとともに…