メダカな日々

s氏は、水槽二つを玄関先の軒下においてあるのですが、そもそもそのメダカは、去年の夏に近所のペットショップで六匹、購入したもので、去年の夏に生まれたこメダカが何匹か成長し、冬を越したので、水槽が手狭になったので、水槽をもうひとつ増やし、何匹かをそこに移したのでした。今年の夏もまた、こメダカが誕生したのですが、今年は、去年のように、自然淘汰に任せず、生まれたてのこメダカを見つけると、コップですくいとり、他の容器に移して育てることにしたのです。今では、その容器も二つになり、こメダカが全部で二十匹ほど、すくすくと育っているのです。本当は、こメダカの保護としては、卵の時に隔離するのが理想ですが、s氏には、その時間も能力もないと言ったところが現状であります。卵からかえった、本当に小さなこメダカが、一人前に魚のかっこうをして泳いでいる姿を見ると、不思議でもあり、微笑ましくもあるものです。