インコ生活

s氏は、二羽のインコ飼い始めて、もう二年は経つのか、最初は、別々の鳥かごで飼っていたのだが、窮屈そうなので、部屋に蚊帳を吊るし、その中に、台に載せた鳥かごを置き、鳥かごは、開けっ放して、出入り自由にして、蚊帳の中で放し飼いの状態にしたのでした。そのうちに、犬のサークルを買ってきて、その側面に金網張り付け、上に、今までの鳥かご取り付け、一つの大きな鳥かごにして、そのまま、出入り自由の放し飼いで、元は、その部屋は、s氏が絵を描いたり、本を読んだりしていた部屋で、結局、今では、二羽のインコに占拠されてしまったのでした。もちろん、夏と冬は、二十四時間エアコン付けっぱなしで、コザクラインコのpちゃんとせきせいいんこのQちゃんは、元気に蚊帳の中を飛び回っているのです。s氏の毎日は、忙しいので、遊んであげる時間は、普段は、朝、餌と水を取り替える時と夜、電気を消す前の、わずかな時間ではありますが、その時には、日除けのヒラヒラの付いた帽子に、手袋をはめて、二羽のお相手をするのです。と言うのは、彼らは、かじるのが大好きで、特に、s氏の耳と頭が彼らの大好物なのであります。